肝臓内科

肝臓内科が専門とする領域、病気

肝臓内科が専門とする領域、病気

肝臓内科では、ウイルス性肝炎(A型、B型、C型)、アルコール性肝炎、脂肪肝、薬剤による肝障害、肝硬変などに対して、専門性の高い検査、治療を行っています。

肝機能障害

A型、B型、C型などのウイルス性肝炎が代表的ですが、近年、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)が増加しています。 当院では、病気や症状に応じて、日常生活の指導と薬物療法を組み合わせて治療を行っています。

ウイルス性肝炎とは

ウイルス性肝炎とは、ウイルスによって肝臓の細胞に炎症が起こって破壊される病気です。日本では特に、B型肝炎、C型肝炎のウイルス感染が多くなっています。ウイルス性肝炎は放置すると肝がんや肝硬変に進行する可能性があります。ただし、適切な治療で病気をコントロールすることも可能です。

B型肝炎

輸血や注射針の使い回し、性行為など、血液や体液を介して感染するHBVウイルスによって発症する肝炎です。

C型肝炎

感染者の血液に触れることによって、HCVウイルスが体の中に入って発症する肝炎です。放置しておくと肝硬変や肝がんに進行する確率が高いと言われています。

ウイルス性肝炎の治療

インターフェロンフリー(IFNフリー)経口剤治療

C型肝炎の治療は、従来インターフェロンによる注射が中心でしたが、現在は内服のみのIFNフリー治療が主流になっています。8週間の内服で、大きな副作用がなく、95%以上の方が治癒しています。

核酸アナログ製剤

B型肝炎の治療には、この薬を用います。大きな副作用はありませんが、長期的な服用が必要です。

肝炎治療の医療費助成

ウイルス性肝炎の治療には、医療費の助成があります。手続きは各都道府県により異なりますので、詳しくは各地の健康福祉センターや保健所などにお問い合わせください。

肝臓がんスクリーニング検査

超音波診断装置を用いた検査

肝臓がんの検査は、腹部超音波によって行います。定期的な検査で、早期の発見が可能であれば、焼灼術などの局所治療で、体への負担が少なく治療することができます。 特にC型肝炎から肝硬変や肝臓がんになることが多いため、定期的な検査で小さな変化を見逃さないようにするのが大切です。